やっぱり笑っちまった「NANA」とクリッシー・ハインド

JosefK2005-11-10

イベンターでもある某友人が、

「映画の”NANA”って最近話題になってるけど、実際にライブ・イベント

を自分で主催していて、しょっちゅうライブ・ハウスに足を運んでる

人間から見ると、今時あんな格好でライブ・ハウスに出演してる

奴はかなりイタイ、って感じなんだが、その辺どうなんだろうか・・?」

云々といった発言をしていたので、

「ふーん、そういうもんか。」と思いつつ、

良く利用してる駅近くの映画館では今でも「NANA」を上映してる

もんで、遅まきながら鑑賞。ちょっと一人じゃ恥ずかしいので

女友達と一緒に。

結果。

・・・・・冒頭から爆笑。

(実際に映画館内で爆笑する訳にはいかないので、笑いを噛み殺していたが)

確かに登場人物の話し方とかは今の若者(?)っぽかったりする気がしないでも

ないんだが、いやもうファッションセンスが実に致命的。

この映画の美術をやった人は何を考えてらっしゃったのか?

まるで80年代終わり頃の「宝島」の通販ページでも眺めてるよーな錯覚に陥った。

つか、岡崎京子の昔のマンガか?あああ。

(やっぱ、この映画での女主人公の片割れは革のジャケット以外はヴィヴィアンで

統一してるのかな?

いや、ヴィヴィアン自体にさほど問題はないけど、もし全部が全部それなら

問題ありまくりだ)

同行の女性は結構マジメに鑑賞し、ある程度の感動もしていた様だが

自分的にはもうずっと、常時笑いを噛み殺してる状態で

(ついでにその娘には悪い事をしたのかもしれん、冷静に考えると)、

ストーリーをマトモに追う所じゃ無かったよ、メーン!

いや、マジで今時こんなバンドはいないって。若い子たちでも全然。

で、映画の冒頭でヴォーカルやってる女主人公のヘンなメイクと目つきの悪さが

誰かに似てるなぁ、と思ってたら、

一気にデジャ・ヴュ!

意識はしてないと思うんだけど(多分)、

プリテンダーズのクリッシー・ハインド!!

うわー似てる。いや、顔立ち自体という事じゃなく、このヘンに

根性曲がってそうなアイラインとかが。

この映画の美術の人、80年代でセンス止まってるのか・・・・・・?

まぁ、最近はあえて80年代テイストな音とファッションを全面に出している

POLYSICSみたいなバンドもいるが、あれだって新解釈がかなり入っていて、

そのまんま80年代はやってない。

とりあえず、「クッキー」を読んでいる若い女性の方々、

試しに、実際にライブ・ハウスに何度か足を運んでみてください。

くどいですが、昨今は、あんなバンドはいません。

つか、まあ、現場を知った方がいいよなあ、多分。

ちなみに自分には、原作の矢沢あい繋がりで言うと、

HOLEのコートニー・ラブってナンシー・スパンゲンのレプリカに見える。

元ストリッパーという経歴とか。どーも旦那に極悪な悪影響を与えたぽい所とか。

ヘロイン中毒とか。

まったく、ヤバそうなアメリカ女には要注意、だ。男の人生、狂うわい。

ま、「NANA」とはそんなには関係ないけれども。

しかし、「逆境ナイン」でも思ったんだが、

玉山鉄二は顔が良いだけじゃなく演技も上手い」ってのが確認できたのが

収穫かな。

今の所、出演してる作品がアレな場合が多いが、個人的には実に応援したい俳優さんだ。

(つーか、彼がワン・シーンでも出演していなかったら、きっとこの映画を

観る事はなかっただろう)

更に勘違いな意見かもしれないが、「NANA」が仮に、「ロックが好きな若者」

に受ける映画を作ろうという趣旨の元に制作されたんだとしたら、

そのスピード感、やさぐれ感(?)みたいな物は、もう10年も前の映画である

トレインスポッティング」に余裕で数百点差は負けてる。

困ったものだ。

(まあ詰め込まれてる情報量がはるかに違うから、比べるのは酷かもしれないが)

おまけに、「バンド」がモチーフの一部になってる割には「北の国から」みたいな

湿っぽいストーリー。とほほ。

重ねて実に困ったものだ。

で、画像は80年代のパンク・バンド、件のプリテンダーズのクリッシー・ハインドさんです。