「ギャグ」ってやっぱり風化する。悲しい。しかし一応祝っておこう。
10年以上ぶりに読んだ。中学・高校時代は、ほぼリアルタイムで読んでいたので、
実に懐かしく、かつ、大いに笑わせてもらった。
でも、個人的には巻末の喜国雅彦氏との対談はいらなかったなあ。
「ギャグマンガ家達の自分語りってウザいな」
と思うのは私だけだろうか?
なおかつ改めて思った事は。
「やっぱりギャグって、時代で風化するなあ。」
って素直な感想。
実際、再録されているマンガの幾つかの篇は、
「うーん、これは80年代終わりだったら面白かっただろうけど、
今の若い人達が面白がってくれるだろうか・・・・?」
と疑問に思うネタもいくつか。
「今時の若者」にとっては普通に面白いだろうし、時代的にも、
「現在性」とでも言うべき物とリアルにリンクしているので、
私にとって、「今はこっちの方が面白い。」と素直に答えざるを得ない。
しかし久米田康治氏も、きっと、いつか「時代とズレる」時がやって
来るんだろうなあ。
そう思うと何だかちょっと切ない。
シリアスな物が時代を超える事はしばしばあるが、
「ギャグが時代を超える」のは極めて難しい。
現に先日、知り合いの女子中学生に、
「バカ田大学校歌、ってわかる?」と聞いてみたら、
「えーと、アレ?”西から昇ったお日様が、東へ沈む〜〜〜♪”って奴?」
と、「平成天才バカボン」のテーマ曲と見事に間違えてくれた(苦笑)。
まあそれはそれとして、「ドクター秩父山」の復刊は我々30歳を
過ぎた人間にはちょっと嬉しいニュースであった。
改めて、祝!田中圭一先生!!