「ギャグ」ってやっぱり風化する。悲しい。しかし一応祝っておこう。

JosefK2005-12-01

祝!田中圭一、「ドクター秩父山」復刊!!

10年以上ぶりに読んだ。中学・高校時代は、ほぼリアルタイムで読んでいたので、

実に懐かしく、かつ、大いに笑わせてもらった。

でも、個人的には巻末の喜国雅彦氏との対談はいらなかったなあ。

ギャグマンガ家達の自分語りってウザいな」

と思うのは私だけだろうか?

なおかつ改めて思った事は。

「やっぱりギャグって、時代で風化するなあ。」

って素直な感想。

実際、再録されているマンガの幾つかの篇は、

「うーん、これは80年代終わりだったら面白かっただろうけど、
今の若い人達が面白がってくれるだろうか・・・・?」

と疑問に思うネタもいくつか。

実際、ここ数年のギャグマンガ・・・・例えば、久米田康治氏の

かってに改蔵」や「さよなら絶望先生」の方が、

「今時の若者」にとっては普通に面白いだろうし、時代的にも、

「現在性」とでも言うべき物とリアルにリンクしているので、

私にとって、「今はこっちの方が面白い。」と素直に答えざるを得ない。

しかし久米田康治氏も、きっと、いつか「時代とズレる」時がやって

来るんだろうなあ。

そう思うと何だかちょっと切ない。

シリアスな物が時代を超える事はしばしばあるが、

「ギャグが時代を超える」のは極めて難しい。

現に先日、知り合いの女子中学生に、

バカ田大学校歌、ってわかる?」と聞いてみたら、

「えーと、アレ?”西から昇ったお日様が、東へ沈む〜〜〜♪”って奴?」

と、「平成天才バカボン」のテーマ曲と見事に間違えてくれた(苦笑)。

まあそれはそれとして、「ドクター秩父山」の復刊は我々30歳を

過ぎた人間にはちょっと嬉しいニュースであった。

改めて、祝!田中圭一先生!!