暴力的言論と自由な言論の狭間。
の所で、暴力的な言論と自由な言論についての一考察があって、自分もちょいと
そんな事について考えていたのだが、そんな折り、
少女マンガ好きの女性の友人から電話があった。
友人(以下、「友」)「ねー、白泉社って出版社あるでしょ?
”花とゆめ”とか出してる」
私 「あー。うん。知ってる。
”動物のお医者さん”とか載ってた頃は、たまに読んでたよ」
友 「そこの公式サイトの掲示板がさー、今、凄い事になってるよ。探して、見てみて」
・・・・。うーにゅ?何が凄いんだろう?と訝しがりつつネットでサーチ。
友 「"中○比紗也ダイスキ”ってH.Nの人の文章、探して」
(ちなみに、○、は、私による自主規制です)
うーん。あー、これか。なんかイタイ感じの投稿だなあ。
(以下、引用)
”初投稿ですっv(o^∀^o)
投稿日 2月16日(木)17時39分 投稿者 中○比紗也先生ダイスキ 削除
そろそろ花ゆめ発売ですね!ハッピィ(●´∀`人´∀`●)
4号とかシュガプリがお休みでザンネンだったんですが、
中条先生復帰!に5号は学校で友達と何回も読んじゃいましたっ☆
絵も超キレェだしvv旬君も麻綾ちゃんも皆ダイスキです!!!
先生入院したときはびっくりして、すごい心配しちゃいました。。
体には気をつけて頑張って下さい先生っ(*;Д;)ノ
あ、でも頑張りすぎて疲れちゃったりしないで下さいっ><
花ゆめではいろいろ他に楽しいマンガあるし楽しくって、勉強しない
で何回も何回もよんじゃいます;;
しかも学校でw
勉強と漫画比較すると漫画が勝っちゃって(*ノ∀`*)
☆中条比○也先生ダイスキでしたぁ☆”
(引用、終わり。)
私 「見たよ。これの、何が凄いの?確かになんか不気味な雰囲気の
文章だけど」
友 「その投稿の1行目、”ピ”の所から斜めに読んでみて。左下に。」
うーん?”ピ”から斜めに・・・・・?
結果 。”ピザでもくってろよw”
・・・・・・・・。
(表示がズレてますが、白泉社のページでは
ちゃんと確認できます。)
私 「な・・・・何、これ?」
友 「そのマンガ家が、ピザが好きだって、自分の同人誌で書いてたんだって。」
私 「えー、何?するってーとアレ?このメッセージは、
ファンからの熱烈なラブ・コールを偽装した、
作者への悪口?」
友 「うん、そう。それで、2ちゃんとかで大笑いされてるみたい。
このマンガ家の人が」
私 「ほう・・・・。じゃあ、この顔文字の異常な多用とかは?」
友 「やっぱり、わざとでしょ」
私 「そうかあ・・・・・確かに、すごい凝った罵倒っつーか荒らしだなあ。
こんなの普通、気づかんよ。作者も、ふつーに自分のファンからの投稿だと
思ってるんだろうなあ。白泉社も。削除、されてないしねえ。
ってゆうか、削除したくてもできないかな?
”偶然です”って開き直られたらそれまでだしなあ」
友 「そのマンガ家への斜め読みの罵倒?、が、流行ってるみたい。
その下にもあるよ」
どれどれ。友人の指示どおりに下の投稿のログを見る。
(以下、引用)
”シュガープリンセス最高!!!
投稿日 2月15日(水)18時28分 投稿者 パッ○ 削除
はじめまして♪初の投稿です。
はやく6号が読みたい!!シュガープリンセスめっちゃ楽しみです。
リンクで滑る旬くんがとってもカッコイイ(>∀<)!!!
でも、お体にも気をつけてくださいね、先生。
この先のワクワク展開に超超期待してますw
ではではこれくらいで。中条先生がんばってください!!!”
(引用、終わり。表示がズレてますが、白泉社のページでは・・・・以下略)
友 「これも、1行目の”は”から、右下に」
私 「ほうほう・・・・・どれどれ。
”はやクおワれ(早く終われ)”
かあ・・・・。あははははは。しかしどっちも、良くできてるねえ。
いや、笑っちゃいけないんだろうけど、こりゃ笑うしかないわなぁ」
友 「ね。おかしいでしょ?」
私 「いや。そりゃおかしいよ。こりゃ笑うけどさあ。
でも、白泉社の人がちょっと可哀想だね、これ。マジメにサイトを運営してる
んだろうに。
つーか、なんか昔の都市伝説みたいだね。洋楽ロックの歌詞を逆さに読んだら
悪魔礼賛のメッセージが入ってる、みたいな。
これはマジでやばいなぁ。」
友 「やばいでしょ。Josef 君も、人から友好的なメールや投稿があったり
しても、言葉の額面通りに受け取らない方がいいかもしれないよ、
これからは。相手に、からかわれて遊ばれてるだけかもだから。」
うーむ。良くわかりました。肝に命じときます。
しかしこの二つの投稿、
「自由な言論」と「暴力的な言論」の
どっちに分類すれば良いんだろうか・・・・・?実にややこしく、悩む所だ。
でもまあ本当、気をつける事にしますわ(苦笑)。
少女マンガ誌の公式BBSにすら、巧妙な悪意が埋め込まれている
というご時世ですので・・・・・・。
てな訳で、白泉社の編集者さん、合掌。
で、画像は、昔、自分も読んでた、「動物のお医者さん」です。
ちなみに、先の文中で悪罵を投げかけられてる作家さんとは
別の人の作品です。
しかし、少女マンガ界もなんだかコワイわ・・・・・。
ひとしきり笑った後、なんだか背筋が寒くなった私であった。