ほんまかいな
前回は「なんでやねん」
について書きましたが、関西系ツッコミの基本かつスタンダード
として次に来る言葉は、
やっぱりこの「ほんまかいな」でしょう。
ただしこの常套句には、先の「なんでやねん」ほどの
攻撃的なニュアンスはない。
どちらかというと、あまりにも荒唐無稽な物や、
眉唾めいた話に対して、半ばあきれた気分で、
「・・・・・・ほんまかいな」
とぼそりと呟かれる場合が多い。
「なんでやねん」の能動的ツッコミに対し、こちらは
かなり受動的だといえるだろう。
「イギリスでは、今、ガレージが若者の間でモードやねんて」
「・・・・・ほんまかいな」
「イアン・カーチスって、実は結婚してたねんて」
「・・・・ほんまかいな」
「・・・・ほんまかいな」
で、こう「ほんまかいな」と、だたあきれているだけなら
さほど問題はないのだが、
シャレにならないのは、その「眉唾めいた話」が、
かなりの信憑性を持っている場合だ。
さて。例示の最後に持ってきましたこのブッシュ大統領。
実は本国では、
「本をまったく読まず、メチャクチャ無学な男」
としてかなり有名であり、
彼の日常のにおける「あきれた言動」をおちょくったコメディがアメリカでは大人気だ。
例えば、
ウェールズ出身の人に対して、
「ウェールズって何州？」とか真顔で訊いてみたり
（ウェールズはイギリスだろ！日本の中学生でも知ってるぞ）、
「カナダとメキシコの国境線が良好だったことはかつてない」
と発言してみたり
（カナダは北米、メキシコは南米だろうが・・・・・・
どこに国境線があるんじゃ・・・・）、
イギリスの子供たちに、
「君たちは良きアメリカ人として、もっと勉学に励むべきだ」
と平気でスピーチしてみたり
（もう、何がなんだか・・・・・・）、
こんなブッシュ大統領のあまりにもトンチンカンな言葉の数々が、
アメリカの知識階級の間では常に嘲笑の対象となり、
お笑い番組のネタにもされている、という現状が実際にあるのだ。
しかし、最も
「・・・・・・・ほんまかいな」
なのは、この訳のわからない無学で失読症の男が、
実質、
「この世界の、最高権力者である」
という、冷静に考えたらかなり寒気のする現実ではないだろうか。
つーか、これじゃ戦争も無くならない訳だわ。
CIAもFBIもICPOもたまったもんではないのでは・・・・・・。
そう。我々の生きているこの世界の根本的な成り立ち自体が、
かなーり、
「・・・・・・・ほんまかいな」
ってあきれてツッコミたくなる現状にあったりするのです。
生きた心地、しませんな。あっはっは。
では、画像はおなじみ、プレジデント・”バカ ”・ブッシュです。
